ちょっと難しい話  要は「考えるより感じろ?」

昨日インターネット上に自転車の前面面積と速度、出力について書かれた
素晴らしいサイトを発見した。
http://module.jp/dist/Change_of_A_by_the_riding_position.pdf



内容は、境川自転車競技場にて前方20mより乗車姿勢の異なる
8つの画像を撮影し、画像処理にて前面面積を求めたもの。
 (基準とする寸法も入っており精度高いと思われる)
及び、同コースを姿勢、速度を変化させながら出力を計測したもの。


これらのデータは自転車乗車時における、前面面積の変化を示す
良い指標になると思うけど、空気抵抗は「前面面積(A)×形状係数(Cd)」
で表され、今回のデータではAのみしか計測されておらず
実際良いのか悪いのかが明確に解らなかった。
(実際著者の方も、考察として書いている)


ただ、一般的に速度と出力、整備重量、転がり係数が解れば
空気抵抗係数が算出出来る。
詳細な式はいろんな意味で面倒なので割愛するとして
上記サイトのデータより同じ乗車姿勢で速度を変化させた時の値、2点で
検算することにより転がり抵抗係数と空気抵抗係数の妥当性も確認できた。
*同じ姿勢で走っているとしたら、空気抵抗係数は概ね同じである。
速度違いの出力2点を入れ、走行抵抗と駆動力が2点とも釣りあえば
転がり抵抗と空気抵抗は妥当という事になる。

車速と出力より、空気抵抗係数(赤塗り部)を算出
また、各姿勢を同じ速度で見る為に、速度変化分を想定した出力を算出(赤字)


ここで、実走データより導き出した空気抵抗係数が妥当であると考え
前面面積と空気抵抗係数より、形状係数(Cd)を算出。


上記表の姿勢は

ご存知な方も多いと思います、上記サイトに出てるわけなので
当ブログにも勝手に載せちゃいます。



結果、今回のデータでは前面面積が少ない姿勢のほうが形状係数も
良い結果となった。まあ、妥当だと思う。
自転車乗っていても、静かになる姿勢、速度を維持するのが楽な姿勢
ってあると思う。
要は極力小さく、それでいて出力をキープできるポイントを感じとって
後は必死に走れということか。


以前、オートバイの検定で狙ったNeに合わせるのが難しかった際
職人のような先生に言われた事がある。
「考えるな、感じろ」いわれた時は映画の真似かと思ったけど(笑)
後々響いてきた。今回の件も通じるものがあるような気がするな。


他にも有効なデータ持ってる方は是非、教えて下さい。
ちなみに、今回のデータが正しければ一般的に言われている
オートバイ(0.4〜0.5)よりも自転車の方が形状係数は1.5倍以上
悪い結果になるんですね!
125とかのカウル付けたら速そうだな(笑)


さ、明日は保田でつわもの相手に走ってきます。
千切れないでゴール目標にがんばるぞ!